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活き生きまちづくり指針 提言・計画等 | 城陽市

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(1)

活き生き

ま ま ち

∼第3次総合計画の推進に向けて∼

平成19年6月

京 都 府 城 陽 市

(2)

はじめに

城陽市は、平成6年に第2次城陽市総合計画を策定し、その計画の推進を図

ってきました。

この間、少子高齢化の進行や情報化社会の到来、地方分権の進展など城陽市

を取り巻く環境は大きく変化し、さらに人口減少や長引く景気低迷の影響など

により都市構造や行財政構造などに変化が生じるなど、右肩上がりの成長社会

から成熟社会への転換を踏まえた経済・社会システムの見直しが求められてい

ます。

地方自治体においては、このような大きな社会変化への対応が、急務の課題

となってきているところでありますが、いずれも、経験したことのない難易度

の高いものばかりであり、従来の行政運営の手法だけで対応できるものではな

く、また、行政だけで乗り越えられるものでもありません。

これからのまちづくりは、このような社会的課題を、住民、行政、議会、企

業のまちづくりの関係者が、ともに認識し共有することが重要であり、共に学

び、考え、実行するという、協働によるまちづくりをめざす必要があります。

このため、城陽市では、将来的な視点と中長期的な展望に立った新たなまち

づくりの方向性と、進むべき目標をあらためて定めることを目的に、総合計画

全体を見直し、新たに第3次城陽市総合計画を策定いたしました。

平成19年度からは、新たな総合計画のもと、市民福祉の向上をめざして、

社会情勢の変化に的確に対応した行政運営を行ってまいります。

この度、 新たな総合計画を推進するための、 まちづくりの運営方針として 「活

き生きまちづくり指針」を策定しました。

地方分権型社会が進む今日、地域が自らの責任と判断で、まちづくりに取り

組むことは、地方自治の本旨であり、今後、その能力が益々問われてきます。

本指針は、総合計画を推進していくための行政運営全体の方針や仕組みを定

めるものであり、 「住民福祉の増進」という地方公共団体の使命と、 「最少の経

費で最大の効果を挙げる」という責務を踏まえ、市民と行政が手を携えてまち

づくりを進めていくことをめざした「協働社会の構築」と、強固な行財政の運

営基盤の確立のための「行政改革」という、2つの視点を基本の柱としており

ます。

今後、この指針のもと、市民の皆様のご理解とご協力を得ながら、全職員が

一丸となって、総合計画に掲げる将来像である「緑と太陽、やすらぎのまち・

城陽」を実現してまいります。

(3)

目 次

第1章 現状

1.これまでの取り組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 2.社会経済環境の変化等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 第2章 都市経営のあり方

1.時代への対応の必要性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 2.都市経営とは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 第3章 めざす都市経営

1.めざす都市経営・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 2.総合計画と指針の関係・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 第4章 都市経営の仕組み

1.基本的考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 2.組織ミッションの設定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 3.まちづくり推進計画(実施計画)の策定・・・・・・・・・・・・・・9 4.まちづくり推進計画の進行管理・・・・・・・・・・・・・・・・・・10 5.まちづくり指標の評価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 6.事業評価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11 7.マネジメント支援ITシステムの活用・・・・・・・・・・・・・・・12 8.庁内推進組織・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12 第5章 協働社会の構築

1.協働社会に向けて・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13 2.地域経営の基本的な考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 3.人材育成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 4.活動の支援・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 5.活動の場の提供・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 6.協働指針の策定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 第6章 行政改革の推進

1.基本的な考え方・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 2.これまでの行革計画・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 3.改革の基本的な取り組みの柱・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 4.計画期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 5.推進体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17 6.取組状況の公表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17

(4)

第1章 現状

1.これまでの取り組み

<総合計画の取り組み>

本市は、平成6年に第2次城陽市総合計画を策定し、「緑と太陽、やすらぎのまち・城 陽」を将来像に、計画の推進を図ってきました。

この間、本市を取り巻く環境は大きく変化し、平成17年度において基本計画の目標年 次を迎えたことから、将来的な視点と中長期的な展望に立った新たなまちづくりの方向性 と、進むべき目標をあらためて定めるため、総合計画全体を見直し、新たに第3次城陽市 総合計画を策定しました。その中で、めざすべき将来像は、第2次総合計画に引き続き「緑 と太陽、やすらぎのまち・城陽 ∼活力ある21世紀のまちづくり∼」と設定しています。

<行財政改革の取り組み>

これまで数次にわたる行財政改革の取り組みを進めてきており、とりわけ平成14年に 策定した緊急財政健全化計画は他市に先駆けた厳しい取り組みであり、この間多大な成果 を生み出してきました。

人件費をはじめとする歳出削減対策、市税等の各種歳入の増収対策等、行財政構造の抜 本的な改革により平成14年度から平成18年度までの5ヵ年で約47億円の効果を上 げてきています。

併せて、平成18年には国の指針に基づき、集中改革プランを策定し、その取り組みを 進めています。

また、平成17年12月に公募市民等で構成する行政改革委員会を設置し、本市の行政 運営について、三次にわたる提言をいただいたところです。

2.社会経済環境の変化等

(1) 人口減少、少子高齢化の進展

わが国は、人口減少社会を迎え、晩婚化や非婚化などを背景とした出生率の低下と平 均寿命の伸長があいまって、急速に少子高齢化が進んでいます。少子高齢化の進行は、 社会経済にさまざまな形で深刻な影響を与えることが懸念されており、また、わが国の 人口増加を支えていた団塊の世代が大量退職の時期を迎え、生産年齢人口の減少に伴う 社会的な活力の低下とともに地域の活力低下や社会保障費の増加なども懸念されてい ます。

(5)

ける環境づくりがより一層重要となります。また一方で、高齢化は、健康で社会参加の 意欲も高く、自由度の高い生活を享受できる人々の増加という側面を有しており、豊か さとゆとりを実感できる地域づくりの推進も強く求められています。

(2) 暮らしの安心・安全の確保

阪神淡路大震災を契機に、地震や台風など自然災害に対する安全性への要請が飛躍的 に高まっています。また、交通事故や身近な地域での犯罪、特に子どもを狙った犯罪や 高齢者に対する詐欺事件も多発し、さらには、環境ホルモンやアスベストなどによる健 康被害、食品の安全性に対する不安や架空請求などによる消費者被害など、市民の暮ら しを脅かす新しい問題も発生してきています。

このため、市民一人ひとりの安全への意識の高揚はもとより、地域の安全は地域全体 で守る、という原点に改めて立ち、安全と安心が確保された地域づくりを市民と行政が ともに進めていくことが求められています。

(3) 価値観・ライフスタイルの多様化

人々の意識や価値観は、これまでの経済的な豊かさや生活の利便性を重視する姿勢か ら、主体的で個性的な生き方を通して、生活を楽しみ、生活の質を高めようとする方向 へと移り変わっています。また、女性が継続して働くことができる条件の整備や固定的 な性別役割分担意識の解消など、女性の社会進出を推進する取り組みが進んできていま す。

このため、世代や性別を問わず、市民一人ひとりが個性と能力を発揮し、それぞれの 価値観に基づいた生き方が可能となる選択肢の多い自由度の高い地域づくりが求めら れます。

また、行政サービスについても、地域特性や多様な価値観・ライフスタイルに対応し ていくため、行政だけの取り組みだけでなく、市民が主体的に参加し、市民と行政が協 働で地域の課題に対応していくことが求められています。団塊世代の地域への回帰も大 きなインパクトを与えると思われます。

(4) 地球環境問題への対応

世界の人口増加や経済活動の拡大は、地球温暖化など地球的規模の環境問題を顕在化 させています。現在、国をはじめ、多くの自治体や企業活動において、こうした環境問 題への取り組みが積極的に行われていますが、このような取り組みは、国や企業だけで なく、一人ひとりの暮らしの問題として考えていくことが重要です。

これまで、大量生産や大量消費、大量廃棄の経済社会のなかで、豊かさや快適さを追 求し、その恩恵を受けてきましたが、そのような暮らし方や価値の判断基準を見つめ直 し、地球的規模の視野を持って環境や資源の問題を考え、行動することが重要です。ま

(6)

た、市民一人ひとりが、ごみの減量化やリサイクル、省資源の問題について考え、行動 するなかで、社会全体として持続的に発展可能な資源循環型社会を構築していくことが 求められています。

(5) 産業・雇用構造の変化

わが国の社会経済情勢が、高度情報化や経済のグローバル化の進展などにより、大き く変化するなか、産業構造は、第1次、第2次産業のウェイトが低下し、サービス業な ど第3次産業が進展するなど、大きく変化してきています。第1次産業や第2次産業の 空洞化は、これまで良好に保たれてきた生産・製造基盤(農地や山林、工場用地など) の荒廃や遊休化、さらには地域内での雇用の受け皿の喪失などの問題を含んでおり、豊 かな市民生活に貢献できる地域産業のあり方について、見直していく必要があります。

また、労働集約型から知識集約型への産業構造の転換を背景に、勤労者に専門知識や 高度な技能が、より一層求められているとともに、ニート、フリーター等の若年層の就 業・生活形態の変化は、将来の格差拡大要因を内包するなど、様々な分野で社会的格差 が議論となっています。今後は、終身雇用・年功序列型の雇用形態の見直しや、短時間 労働、在宅勤務、兼業・副業といった様々な働き方を視野に入れながら、市民の就業を 支えていくことが求められています。

(6) 高度情報化社会の進展

近年、めざましい技術力の向上が図られるなか、産業・経済、行政、教育、医療・福 祉、家庭など、地域のあらゆる分野で情報通信技術の活用が急速に進んでおり、これか らの都市づくりや新しいコミュニティの形成には、情報通信基盤の充実は不可欠となっ ています。

これら情報通信基盤については、民間企業による光ファイバー、CATV、ADSL などの環境整備が進められているところであり、より一層の充実が求められています。 一方で、情報通信技術の発展は、人と人との関係や市民生活のあり方などに大きな変化 をもたらしており、今後はこのようなことにも留意しつつ、これを活用した利便性の高 い行政サービスの提供を図っていくことが求められています。

(7) 国際化の進展

今や地球規模において、人・物・情報などグローバル化が進み、経済活動をはじめ多 くの分野での国際化が急速に進展しています。企業は最適な活動の場を求めて国や地域 を選択する傾向を強めており、個人のレベルでも、広く世界を舞台とする人々の活動が 日常化しつつあります。こうしたことから、世界の人々との相互理解と交流など国際化 を視野に入れた取り組みがより一層重要となっています。

(7)

(8) 地方分権の進展

わが国においては平成12年4月に地方分権一括法が施行されたことに伴い、国、都 道府県、市町村の関係を見直し、対等・協力の関係構築に向けた取り組みが進んでいま す。こうした中、市町村は、地方自治の理念を実現するため、それぞれの歴史、文化、 自然条件などの個性を活かした地域づくりを創意工夫により進めるとともに、様々な行 政課題に自主的・自立的に取り組むことが求められています。高度化・多様化する住民 ニーズに的確に対応していくため、市民との協働のもと、行財政改革を進め、組織の見 直しや人材育成、専門職員の確保など、行政能力を今後より一層向上させることが求め られています。

(9) 厳しい財政状況

本市の財政状況をみると、近年、市税を中心とした自主財源の割合は減少傾向となっ ており、約4割程度となっています。また、国による三位一体の改革に伴い、地方交付 税は全国的にも大幅に削減がなされています。歳出構成比については、行財政改革によ り人件費などの行政経費を削減するなど効率的な行財政運営に努めていますが、近年、 高齢化の進行や多様化する福祉ニーズの増大などにより、扶助費が増加しています。

今後、こうした高齢者福祉、保健、医療サービスに対する需要増大とともに、団塊の 世代の大量退職による税収減などにより、本市の財政はさらに厳しい状況になると予測 されます。

(8)

第2章 都市経営のあり方

1.時代への対応の必要性

これまで本市では、めざす将来像である「緑と太陽、やすらぎのまち・城陽」の実現に 向け、第2次総合計画に基づいた施策・事業を推進し、都市問題や生活問題などの多様な 課題に対応してきました。

しかしながら、前述のような社会経済環境の変化等に伴い、高齢者や子育て施策の充実、 住環境から地球環境の保全など、新たに複雑・多様な課題が生じてきています。

また、今後の地方分権時代においては、都市間競争が今まで以上に厳しくなっていくこ とが予想されます。

このような中、新たに策定した第3次総合計画に基づいて、魅力あるまちづくりを進め ていくためには、変化の激しい社会情勢に対応できる「都市経営」に転換していく必要が あります。

2.都市経営とは

はじめに、本指針を策定するにあたり、都市経営の概念について、定義をしておくこと とします。「経営」とは、一般的に「ある組織目的に対し最少の費用で、最大の効果をも たらす活動」のことであり、その実現に向けての「経営哲学」すなわち経営理念があるこ と、そして「経営体制」つまり経営システム、経営体制を構築すること、さらに、「経営 技術」、つまり経営ノウハウを駆使し組織目的の最大化を図ることの3つによって、民間 企業であれば、利潤の最大化を図ることにあります。

これを、地方自治体の行政運営や地域づくりにあてはめると、自治体経営であれば、「最 少の費用で最大の成果を実現すること」、地域経営であれば「住民福祉の最大化と地域の 反映をめざす」として捉えることができます。

つまり、都市経営は「自治体経営」と「地域経営」の2つの側面をもちます。

「自治体経営」は、民間委託や近年の公共の分野に新たに民間参入を大幅に拡大してい くことや、同時に、顧客主義、成果主義を徹底していくことを目的としたNPM(ニュー パブリックマネジメント)など、効率化のための体制や手法の改革を指します。

また、「地域経営」については、行政だけでなく住民、企業など協働でまちづくりを支 えると言う、いわゆる地域の公共経営を指します。

本指針においては、都市経営を「自治体経営」と「地域経営」という 2 つの側面で捉 え、これからの城陽市のまちづくりを進めるための基本的な柱とすることとします。

(9)

第3章 めざす都市経営

1.めざす都市経営

第3次総合計画で掲げた将来像である「緑と太陽、やすらぎのまち・城陽 ∼活力あ る21世紀のまちづくり∼」を着実に実現するためには、本市がめざす「都市経営の理 念」を明確にしておくことが必要です。

経営理念については、前述の「自治体経営」「地域経営」の2つの視点をもつことが 重要であり、自治体経営として、効果的・効率的な行政運営のための行政改革を推進し ていくとともに、地域経営として、市民と行政が手を携えてまちづくりを推進していく 協働社会の構築が求められます。

このような考えをもとに、本市の経営理念を次のように定めます。

《経営理念》

将来像の実現に向けて、市民と行政が手を携えて協働によるまちづくりを推進し、 限りある経営資源で最大の効果を挙げることにより市民福祉の向上を図ります。

2.総合計画と指針の関係

総合計画 活き生きまちづくり指針

基本計画

まちづくり推進計画 基本構想

=行政運営の仕組み=

行政改革の推進

(⇒活き生き改革プラン) 協働社会の構築

(⇒協働指針)

指 針 の 考 え 方 をもとに推進

地域 経営

自治体 経営

(10)

( DO 実行)

( CHE CK 評価)

( PL A N 計画)

( A CT ION 行動)

第4章 都市経営の仕組み

1.基本的考え方

本市を取り巻く環境は、第1章でも述べたように、人口減少、少子高齢化の進展、危機 的な財政状況、市民の価値観・ライフスタイルの多様化など、様々な面で大きな変化が生 じてきています。また、地方分権という大きな潮流のなかで、全国の均衡ある発展から「都 市間競争の時代」へと向かい、自己決定、自己責任のもと、地域の特性を活かした自主性 と自立性を高めた行政運営を行うことが求められています。

さらには、厳しい財政状況の中、これまでの行政サービス水準を保ちつつ、他の自治体 にはない魅力ある城陽市を実現するためには、効果的・効率的な行政運営を実行するため の体制や仕組みを構築し、施策の選択と重点化を図りながら、限りある経営資源で最大の 成果を挙げられる行政運営が求められています。

そのため、第3次総合計画を推進するための総合的なマネジメントシステムを構築し、 効率的で戦略的な行政運営を行っていきます。

(11)

《 マネジメント システムのイメージ図》

単年度マネジメント 中長期マネジメント

組 織 ミ ッ シ ョ ン の 策定

協働の視点 行革の視点

P 計画 D 実施

C 評価

A 行動

基本計画

(まちづくり指標) 基本構想

行政 市民

まちづくり推進計画の策定

(予算を含む中長期実施計画)

行政 市民

行政 市民

<政策施策評価>

まちづくり指標評価の実施

(市民アンケートの実施)

<事務事業評価>

事業評価の実施

行政 市民

事業評価の結果による 事業の改革改善の検討 ま ち づ く り 指 標 評 価 の 結果による政策見直し

単年度 の予算 を計上 し、各 事業を 実施

様 々 な 主 体 の 活 動 (市 民 ま ち づ く り W S か ら の 提言) 協働事業

の実施

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2.組織ミッションの設定

これまでの総合計画が、右肩上がりを前提として理念的に策定されてきた背景から、行 政組織は、明確なめざすまちの状態を目標値として定め、関係者で共有し、その達成を評 価すると言う取り組みはなされてきませんでした。むしろ、決められた事業をこなすこと を主体とした行政執行を主として進めてきたと言えます。

今、求められている組織運営とは、明確な目標を持つまちの理念としての総合計画があ り、この目標を達成するための組織としての役割、方針が明らかにされ、常に組織の目標 と方針を職員が意識し、目標達成のための改革・改善の取り組みが活性化している状態で す。

第3次総合計画で示した目標を、組織が一丸となって行動し達成していくために、各組 織のミッションを設定し、各部課が果たすべき役割について明確にしていきます。

(組織ミッション設定の意義)

① 総合計画に示す政策や施策について、各部課が果たすべき役割を明確にする。

② ミッションを設定することにより、取り巻く環境に適応した最適な施策や事業を打 ち出す。

③ 仕事をこなすのではなく、自分で考えることができる組織へ変革させる。

3.まちづくり推進計画(実施計画)の策定

第3次総合計画を実現するため、基本計画で示された施策について財政状況も踏まえな がら、行政が主体となって実現するためのプログラムとして「まちづくり推進計画」(実 施計画)を策定し、総合的で計画的なまちづくりを推進していきます。

まちづくり推進計画の策定にあたっては、上位の計画である総合計画(基本構想・基本 計画)、また、組織の目標と方針を示した組織ミッションを踏まえて策定します。 また、事業費を算定し中期財政計画を策定し、毎年度の予算措置を行い、その取り組み を進めていきます。

(まちづくり推進計画策定の基本的方針)

① 重点的で戦略性をもった計画とする。

② 経営の視点を重視した実効性のある計画とする。

③ 市民志向の成果を重視した計画とする。

④ 行政経営資源(ヒト・モノ・カネ・情報等)を最大限に活用した計画とする。

⑤ 市民と行政の協働のまちづくりを前提に、行政が担う役割を具体化した計画とする。

⑥ 社会情勢の変化や地域課題に的確に対応した計画とする。 まちの個性と活力を創出する計画とする。

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4.まちづくり推進計画の進行管理

まちづくり推進計画の概要は、庁内、議会及び市民に公表いたします。

また、中期財政計画の策定によって、今後の市の財政状況を見ながら、各年度の事業を 精査し予算計上を行い、効率的、効果的な事業の執行を進めます。

なお、まちづくり指標評価結果や事業評価の結果にもとづいて、毎年度、政策・施策の 見直し、組織ミッションの見直しを行い、まちづくり推進計画の見直しを行うとともに、 まちづくり推進計画の進捗状況の把握を行ってまいります。

(まちづくり推進計画見直しの視点)

①法令、条例上問題がないか

②他団体類似団体の状況はどうか

③市民、市議会の納得が得られるかどうか

④組織内での合意が得られているか

⑤関係機関との調整はどうか (他の部課を含む)

⑥緊急度、施策の優先性があるか

⑦公平さの面で問題はないか

⑧財源は有利で妥当なものか

⑨既存事業をゼロから見直した場合どうか

⑩代替案がないかどうか

⑪行政効果と経費とを比較した場合どうか

⑫事業ができる限り平準化されているか

⑬施設建設後の維持管理費が漏れていないか

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5.まちづくり指標の評価

第3次総合計画においては、市民とともにめざすまちづくりの方向性を示し、市民と行 政が一緒になってつくりあげていく、将来の城陽市のまちの姿を表すものとして、まちづ くり指標を設定しています。

まちづくり指標については定期的に測定し、まちづくりの進捗状況を把握していきます。 同時に、施策の評価を行い、評価結果を踏まえて今後の展開方針を検討していきます。こ れは、政策評価・施策評価として機能させる目的を持っています。

また、まちづくり指標を公表し、市民と共有することにより、市民と協働によるまちづ くりを促進していきます。

(まちづくり指標の役割)

① まちづくりの進捗状況の確認

まちづくり指標を定期的に測定し、目標や他の自治体の状況などと比較することに より、まちづくりの進捗状況を把握して、指標の軌道修正を行います。

② 政策立案の支援

まちづくりの進捗状況を確認することにより、その都度、施策ごとに城陽市の課題 を明らかにします。市は把握された課題を踏まえて、今後の政策の立案を行います。

③ 市民参加の促進

まちづくり指標を公表することにより、市民はまちづくりの進捗状況を具体的な数 値で確認し、まちづくりの進捗状況を評価できます。また、まちづくり指標の目標実 現に向け、市民は自分たちの役割や自身ができることを認識し行動することにより、 市民参加や協働のまちづくりを促進します。

6.事業評価

事業評価システムは、マネジメントシステムのひとつのツールとして機能し、成果思考 への体質改善を図るものです。目的・目標を明確にし、活動の結果がどうであったのか、 一定の視点にそって評価(チェック)し、課題を認識し、改革・改善につなげる仕組みと なるもので、事務事業評価と呼ばれるものです。

PDCAサイクルの定着を図り、効率的・効果的な行政運営を目指しています。

C A

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7.マネジメント支援ITシステムの活用

これまで述べてきた、マネジメントシステムを確立し、効率的で質の高い行政運営を行 うとともに、行政運営の継続性を確保していくために、第3次総合計画を柱に一体的に機 能する支援ITシステムとして、まちづくり推進計画ネットワークシステムを活用してい きます。

さらには、職員の大量退職の時期を迎えており、職員が持つ業務のスキルとノウハウの 継承のために、仕事レスキューシステムを構築し、その活用を進めます。

これらのITシステムの活用により、行政運営に必要な情報を一元管理し、効果的で効 率的な運営を図ります。

8.庁内推進体制

計画(P)と実施(D)では、部長級以上で構成される庁議が最終意思決定組織として、 部局を超えて全市的視点により最終判断を行います。

評価(C)では、別に組織化した事業評価委員会(副市長、理事、人事・財政・企画担 当部長で構成)において、最終評価を行い、改革・改善を検討し、次の計画に繋げていき ます。

また、複数の課にまたがる施策を推進するため、施策統括者を設定し、まちづくり推進 計画策定方針決定の指揮や政策・施策及びまちづくり指標の進捗管理の統括を行います。

(16)

第5章 協働社会の構築

1.協働社会に向けて

地方分権時代にふさわしい都市として発展し続けていくためには、自己の判断と責任を 基本とした、市民主体のまちづくりを進めなくてはなりません。

これまでの行政運営において、公共の領域における課題を解決する役割は、市民の負託 のもと、主に行政が担ってきました。そして、その役割は、社会経済環境の変化等の中で 拡大傾向にありました。

しかしながら、右肩下がりの社会状況の中で、これまでどおり公共の領域の拡大に比例 して、行政自身も拡大しながらサービスを提供し続けることは困難な状況にあります。

また、公共の領域は、行政のみが課題解決の役割を担う領域ばかりではありません。 都市を創り、それを発展させていくのは、都市の構成員である市民、市民団体、NPO、 民間企業等と行政のそれぞれの役割と責任でもあります。

市民がいきいきと暮らせる都市を創っていくためには、「住民自治(市民自治)」を実現 していく必要があります。

本市が、「自分たちの地域を自分たちの手でより良く治める」という、真の地方自治を 実現していくためには、市民等と行政のそれぞれが、相互の信頼と合意のもとで、公共の 領域における役割と責任を担い合い、お互いの特性や能力を発揮し合いながら、多様な公 共の課題を迅速・効果的に解決していくことが重要です。

今後は、このような都市の構成員間の新たな関係に基づいて、行政運営を行っていくこ とが必要です。

【都市の構成員の関係イメージ】

《これまで》 《これから》

国・府

国・府

(17)

2.地域経営の基本的な考え方

行政需要はますます多様化し、その内容も複雑・高度なものとなってきており、これま での画一的な行政サービスだけでは対応できなくなってきています。

また、今後、日本全体における少子高齢化を伴う人口減少、近い将来におこる団塊世代 の大量退職などが予測されますが、この団塊世代を始めとする人たちが、社会に向き合い、 地域での新たな人材として活躍されることが期待されています。

また、まちづくりにおいては、これまでの量や画一的なものから、質や個別的なものが 求められています。多様な市民ニーズに対応するまちづくりを効果的に行っていくために は、地域の資源や特性、人材などを効率よく活かした地域経営の手法が期待されています。

協働においては、行政が持つ公平性・公正性等の特性や計画策定のノウハウ等の能力と、 市民が持つ行政にはない、柔軟性、即時性、きめ細やかさや専門性などの特性・能力を、 相互に発揮し、相乗効果を生み出していくことが重要です。

このため、「個人や家庭、地域などの小さな単位でできることは各単位の自主性を最大 限に尊重し、自らの力や相互の協力により行い、それでは不可能なこと、非効率なことは 地方自治体(あるいは国)などの大きな単位が行う」という考え方のもと、「公益的活動 に参加したい」、「地域の課題は地域自らで解決していきたい」という市民意識を十分に尊 重しながら、それぞれが活動する最適な領域と役割を明確にしていきます。

【NPO・行政間の公共領域】

その上で、本市では、市民との協働を推進していくため、次の4つの柱に基づき、具体 的な取り組みを進めていきます。

▽ 人材育成

⇒ 人材の発掘、育成を行う。

▽ 活動の支援

⇒ 市民等の活動の支援や、協働への橋渡しを行う中間支援組織を構築する。

▽ 活動の場の提供

⇒ 活動拠点を設ける。

(18)

▽ 協働指針の策定

⇒ 協働の仕組みを構築する。

3.人材育成

協働の効果を最大限に高めるためには、それぞれの分野での知識と経験を持つ人材が 必要となります。そのため、様々な人材の発掘、育成に努め、人材を育成するための場 の整備を行います。また、市職員についても、研修等の機会を通じて、協働の重要性を 自ら認識するとともに実際に体験をするなどにより、協働推進の組織風土を醸成してい きます。

また、市は、常に市民がどういった専門性をもっているか、公益性に合ったニーズは 何かなどの情報を収集し、個人情報に留意しながら部署を超えた庁内の情報の共有化が できるように、状況把握を行っていきます。

4.活動の支援

協働の推進にあたっては、地域が活動しやすい環境の整備や、市・市民・市民団体・ 企業などをつなげる役割を果たす中間支援組織を構築します。

協働の活動を実践している市民、団体などが、それぞれの活動分野を超えたネットワ ークを構築し、連携して活動できる体制を構築します。

5.活動の場の提供

市民活動と行政との協働を一層効果的に推進していくためには、市民への広報活動や 市民のネットワークをいかに育んでいくかが重要な視点となります。そのような活動を 継続するために、核となる活動拠点を整備します。

現在ある市民活動の拠点を整備・活用し、ネットワークを生かした、市民及び活動団 体への情報発信や情報交換、交流や学習会などを推進するための支援を行います。

6.協働指針の策定

現在さまざまな地域活動が行われているが、今後更に、市民と行政が互いを対等なパ ートナーとして協働によるまちづくりを実現していくため、指針を策定し、協働の仕組 みを全市民で共有を図り、協働の推進を図ります。

(19)

第6章 行政改革の推進

1 基本的な考え方

強固な行財政の基盤の確立にあたっては、市役所全体の機能を最適化し、自己改革を行 うことが必要です。

行政の仕事の進め方や考えを大きく変える、新たな行政運営の仕組みを構築するととも に、実際に改革を担う職員の意識改革、能力開発を重視し、組織文化や体質を変える改革 に取り組んでいく必要があります。

新たに策定した第3次総合計画の実行にあたっては、まちづくりの目標の明確化を図っ ており、市民及び行政の役割の明確化や「まちづくり指標」の設定による目標の数値化を 行っています。

さらに、行政内部においては、組織ミッションの設定により、組織、職員としての役割 や目標を明らかにするとともに、実現するための手法の明確化を行っております。

中でも、行政改革への取り組みは、大きな柱として位置付けており、平成17年に設置 した城陽市行政改革委員会からいただいた三次にわたる提言について、英断をもって取り 組みを進めていきます。

2.これまでの行革計画

これまでの本市では、下記の計画を策定し行財政改革に取り組んできました。 ①新行財政改革推進計画〔H15.6策定〕

… 第三次大綱、第四次大綱、緊急財政健全化計画を基にした計画 ②集中改革プラン〔H18.3策定〕

… 国の行革指針に基づき策定した計画

3.改革の基本的な取り組みの柱

行政改革委員会からの三次にわたる提言を基に、これまでの行革計画を整理した継続項 目を加えて、平成18年3月に策定した集中改革プランの取組項目をも包括した1つの行 政改革の取組計画を策定し推進していきます。

【継続】

「新行財政改革推 進計画(H15.6策 定)」の継続項目

【新規】

行政改革委員会提 言に基づく取組項 目

【継続】

「集中改革プラン

(H18.3策定)

」の取組項目

(20)

改革にあたっては、次の6つの取り組みについて重点的に進めていくこととします。

①人事対策

②行政のスリム化

③歳入対策

④地方公営企業の経営改革

⑤第三セクターの見直し

⑥市民窓口サービスの向上

4.計画期間

第3次総合計画の前期基本計画期間にあわせ、平成19年度から平成23年度までの5 ヵ年計画とします。

なお、国の指針に基づく集中改革プラン(計画期間:平成17年度∼21年度)を包括 した計画であるため、集中改革プラン項目の平成17年度・18年度の取り組みで完了も しくは目標達成となったものについては、除外するが、その取り組み項目については別に 明記しておくこととします。

5.推進体制

引き続き市長を本部長とした行財政改革推進本部(部長級以上で構成)を設置し、行政 改革の取り組み項目の推進を行います。

6.取組状況の公表

取組状況については、毎年度、取組状況を把握し、議会報告を行うとともに、市ホーム ページに掲載します。

参照

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